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- インテルIndeo(TM)ビデオR3.2アップデート -- V3.23.01.01
- マイクロソフトVideo for Windows 1.1d(英語版)
- 1995年2月22日
-
- このソフトウェアアップデートは既存のIndeo(TM)ビデオドライバを拡
- 張するものです。インテル社製マイクロプロセッサ搭載のPC上で、マ
- イクロソフト社のVideo for Windows*バージョン1.1dを使い、ビデオの
- 圧縮・編集・再生を行うための最新の技術を提供します。
-
- Indeoビデオ技術には、インテル社のSmart Video Recorder(ISVR)や
- VideoCharger 98、そして日本では未発売のISVR Proなどのボードを用
- いた1ステップでのビデオキャプチャー&圧縮機能があります。もちろ
- ん、PC上でソフトウェアのみでビデオを圧縮・伸長(再生)すること
- が可能です。
-
- ISVR Proは、ビデオカメラ、ビデオデッキ、レーザーディスクなどから
- Indeoビデオをキャプチャーすることができます。NTSCまたはPALフォー
- マットファイルを320×240、240×180、160×120の解像度で最大30フレ
- ーム/秒(fps)でリアルタイム圧縮することができます。
-
- さらに、Indeoビデオ技術の特徴の1つであるスケーラビリティにより、
- 再生時のフレームレートがPCの性能に応じて自動的に調整されます。
- これによって、どのPentium(TM)またはIntel486(TM)プロセッサ搭載の
- PCでもIndeoビデオファイルを再生することができます。
-
- Readme.txtの内容:
- ------------------
- * 改善点
- * Indeoビデオドライバ
- * マイクロソフト社のVfW1.1dアップデートとの相違点
- * System.iniファイルの設定
- * AVIファイル編集プログラム
- * 使用上の注意
- * 必要なソフトウェア環境
- * 推奨システム
- * アップデート
- * マイクロソフト社のVfW1.1dのためのReadme.txtファイル(参考訳)
-
- 改善点:
- --------
- このIndeoビデオR3.2ドライバのバージョンは、IndeoビデオR3.1および
- Video for Windows V1.1dに対するアップデートで、改善点は次の通り
- です。
-
- * Display Control Interface(DCI)のサポート。
- * アクティブパレットのサポート。
- * 画質の向上。ほとんどのシーケンス、特に135KB/秒以上のデ
- ータレートで細部がより鮮明に再現される。
- * 低データレートでの再生性能の向上。
- * 16ビットモードでの画質および再生性能の向上
- * 低データレートでのオーディオ再生向上。
- * 最大640×480のサイズまで、縦横4ピクセルずつの増減によ
- るサイズ変更が可能。
- * ソフトウェア圧縮性能の改善(Pentiumプロセッサシステムで
- 1フレームの圧縮に2-5秒)。
- * ビデオ再生ボタンをクリックしてから再生開始までにかかる
- 時間の短縮。
-
- V3.22.01.44からV3.23.01.01への改善点:
- 1)再生中に割り当てられるメモリーサイズを縮小。
- 2)ビデオビットストリームのエラーに対する許容度を改善。再生中にビ
- ットストリームエラーがあっても一般保護違反を回避する率を向上。
- 3)色の滲みが最小になるようサブサンプリングを変更。
-
- V3.22.01.43からV3.22.01.44への改善点:
- 1)ファイル圧縮時、浮動小数点ライブラリを正常に終了しない場合に起
- こり得る問題を回避。
-
- V3.22.01.30からV3.22.01.43への改善点:
- 1)アクティブパレットサポート時の色のシフトを解消。
- 2)ビデオをバックグラウンドに置いたときのパレットのフラッシュを解
- 消。
- 3)サイズ変更時の4の倍数以外の指定を自動的に訂正。
- (例:321x241を指定すると320x240となる)
- 4)メモリーが不十分な場合に起こり得る一般保護違反を回避。
- 5)新しいRawドライバにより、Adobe Premiere*での再生の問題を解決。
-
-
-
-
- Indeoビデオドライバ:
- ---------------------
- Indeo(TM) Video R3.2 -- V3.23.01.01は、新しいIndeoビデオR3.2ソフ
- トウェアコーデックで、インテル社製マイク
- ロプロセッサ搭載のPC上で最高品質のビデ
- オ再生を可能にします。
- [ファイル名:ir32.dll]
-
- Indeo(TM) Video Raw --- V1.10.1.6は最新のraw/YVU9コーデックです。
- [ファイル名:iyvu9.dll]
-
- Indeo(TM) Video R2.1 -- V2.17.003は伸長のみを行います。これは、
- 古いR2.1コーデックで作成されたファイルを
- 再生するためのものです。
- [ファイル名:ir21.dll]
-
- マイクロソフト社のVfW1.1dアップデートとの相違点:
- -------------------------------------------------
- このアップデートをインストールするためのセットアップユーティリテ
- ィは、マイクロソフト社のランタイム版のセットアップユーティリティ
- を改造したものです。このプログラムに更に手を加えることもできます。
- マイクロソフト社のセットアッププログラムは、Video for Windows デ
- ベロップメントキット Version 1.1に付属しています。
-
- このアップデートでは、インテルおよびインテル以外のすべてのコーデ
- ックがインストールされます。マイクロソフト社から提供されている最
- 新の英語版ランタイムとの相違点を以下に列挙します。
-
- 1. R3.2 V3.22.1.43ではなく、最新のV3.23.01.01をインストールします。
- 2. Rawドライバ(iyvu9.dll)がアップデートされています。
- 3. ir30.dllがインストールされます。詳細は次のセクションをご覧く
- ださい。
- 4. R2.1ドライバはir21.dllに名称変更になりました。
- 5. readme.txtとcopyrite.txtファイルが追加されました。配布にあた
- ってこのreadme.txtを削除しても構いません。
- 6. このアップデートの全ファイルを圧縮しない状態で3.5インチのディ
- スクに収めることはできません。
- 7. dcisvga.drvファイルをインストールしません。
-
- System.iniファイルの設定:
- --------------------------
- セットアッププログラムにより、最新のVideo for Windows ランタイム
- とIndeoビデオドライバがインストールされます。Indeoビデオドライバ
- としてsystem.iniファイルに次のようなエントリが設定されます。
-
- [drivers]
- VIDC.RT21=ir21.dll
- VIDC.YVU9=iyvu9.dll
- VIDC.IV31=ir32.dll
- VIDC.IV32=ir32.dll
-
- 以前のIndeoビデオR3.1のときの推奨system.iniエントリは次のような
- ものでした。
-
- [drivers]
- VIDC.RT21=indeov.drv
- VIDC.YVU9=indeov.drv
- VIDC.IV31=indeov.drv
-
- indeov.drvは「傘」のようなドライバで、indeo.iniというテキストフ
- ァイルを用いて各Indeoビデオドライバに振り分けるようになっていま
- した。indeo.iniファイルの内容を以下に示します。
-
- [GLOBAL]
- DRIVERS=IV31,RT21,YVU9
- [IV31]
- DEC=ir30.dll
- [RT21]
- DEC=ir21_r.dll
- [YVU9]
- DEC=ir21_r.dll
-
- Indeov.drvとindeo.iniは必要ではなくなったので、削除しても構いま
- せん。ただし、古いIndeoビデオドライバをインストールするアプリケ
- ーションでは、indeov.drvとindeo.iniを使う可能性もないとは言えま
- せん。最新のIndeoビデオドライバの名称がir30.dllからir32.dllに変
- わったので、IV31ファイルが最新のドライバにアクセスできないという
- こともあり得ます。この問題を避けるために、このセットアッププログ
- ラムでは最新のir32.dllと同一ファイルのコピーをir30.dllとしてイン
- ストールします。ir30.dllファイルは今後使われないと思われますが、
- 万一他のセットアッププログラムがsystem.iniエントリをindeov.drvを
- 参照するように書き換えると、ir30.dllファイルが必要になります。
-
- AVIファイル編集プログラム:
- ---------------------------
- (AVIファイルエディタ開発者の方へ)
- 不要な再圧縮を避けるために、IV31とIV32ビデオフォーマットは同じも
- のとして扱ってください。これにより、編集操作にかかる時間が短縮さ
- れ、ビデオ画質も劣化しません。ビデオエディタが編集済みAVIファイ
- ルを保存する際に、元のフレームのビデオフォーマットとターゲットと
- して選ばれたビデオフォーマットとを比較します。一般に、ターゲット
- フォーマットでないすべてのフレームが再圧縮されます。もしあるクリ
- ップがIV31とIV32のフレームを含み、出力フォーマットがIV32の場合は、
- IV31フレームを最圧縮する必要はありません。IndeoビデオR3.2コーデ
- ックはどちらのビデオフォーマットでも再生します。
-
- 使用上の注意:
- --------------
- 1)新しいIndeoビデオR3.2ドライバは、古いR3.0およびR3.1ドライバで
- 圧縮されたAVIファイルを再生します。ただし、R3.2のソフトウェア
- エンコーダで作成されたAVIファイルをR3.0やR3.1のドライバで再生
- することはできません。マイクロソフト社のメディアプレーヤーは、
- "Video not available, cannot find 'vidc.iv32' decompressor"と
- いうエラーメッセージを表示します。
-
- 2)R2.1ドライバはコントロールパネルでの設定ダイアログボックスを表
- 示しません。
-
- 3)セットアップユーティリティがインストールの最後でフェイルする場
- 合には、メモリー不足が考えられます。インストールを行う前に他の
- すべてのアプリケーションを終了してください。
-
- 必要なソフトウェア環境:
- ------------------------
- * Video for Windows V1.1d
- * Windows 3.1
-
- 推奨システム:
- --------------
- 最高の品質で再生を行うためには、次のようなシステム構成を推奨しま
- す。
-
- * Intel Pentiumプロセッサ
- * システムメモリー 12MB以上
- * DCI対応ドライバ付きPCIバス用グラフィックスコントローラ
- * SCSIまたは拡張IDEハードディスクドライブ
-
- フレームレートを重視する場合は、グラフィックスカードを8ビットカ
- ラーモードに設定してください。画像品質を重視する場合は、24ビッ
- トカラーモードに設定してください。
-
- アップデート:
- --------------
- 新しいIndeoビデオドライバがリリースされた場合には、NIFTY-Serveの
- インテルフォーラムにアップロードします。
-
-
- マイクロソフト社のVfW1.1dのためのReadme.txt
- -------------------------------------------
- Video for Windows の開発者の皆様へ:
-
- Video for Windows 1.1dのランタイムをお届けいたします。このリリー
- スでは、パレットサポートの改善やDisplay Control Interface(DCI)の
- サポートなど、皆様からご要望のあったいくつかの重要な部分が拡張さ
- れております。
-
- 変更のあったファイルは以下の通りです。
- ファイル名 変更点
- AVICAP.DLL アプリケーションのpre-rollおよびpost-rollサポートの追加
- DVA.386 DCIサポートの追加
- ICCVID.DRV Cinepakコーデック:パレットサポート追加
- IMAADPCM.ACM IMA ADPCMコーデック:正式なフォーマット仕様に完
- 全に準拠するよう圧縮アルゴリズムを変更
- IR32.DLL Indeoコーデック:R3.2アップデート、パレットサポート追加
- MSVIDEO.DLL パレットおよびDCIサポートの追加
- MSVIDEO.NT Windows NT 3.5アップデート、16ビットキャプチャーサポート
- OLE2DISP.DLL 現在のOLEのリリースへのアップデート
- OLE2NLS.DLL 現在のOLEのリリースへのアップデート
- SETUP.INF 新しいファイルサイズ、バージョン、日付への変更
- STDOLE.TLB OLEファイル
- TYPELIB.DLL 現在のOLEのリリースへのアップデート
-
- パレットサポート
- Video for Windowsは、8ビット表示モードでの再生にアプリケーション
- が特定のパレットを使うことを認めてきました。ところが、コーデック
- はこのパレットの要求について関知せず、コーデック独自の標準パレッ
- トにディザし、その後でVideo for Windowsが要求されるカラーパレッ
- トに更にディザしていたため、ビデオの画質が落ちていました。
-
- この問題は、新しいMSVIDEO.DLLと、CinepakとIndeoコーデックによっ
- て解決されました。これらのコーデックは要求されたパレットに直接伸
- 長することができます。コーデックに対し、次のMCIコマンドを発行す
- ることで使用するパレットを指定できます。
- SETVIDEO <alias> PALETTE HANDLE TO <hpal> または
- REALIZE <alias> BACKGROUND
- これらのコマンドについて詳しくはVideo for Windows 1.1のドキュメ
- ントをご覧ください。
-
- DCIサポート
- DCIはVideo for Windowsがディスプレイカードの拡張機能を利用できる
- ようにするものです。Video for Windowsはまた、DCI対応のすべてのデ
- ィスプレイカードをサポートします。DCIによって、表示ウィンドウサ
- イズを変更したり他のアプリケーションに貼りつけたビデオの再生パフ
- ォーマンスが飛躍的に向上します。
-
- API変更についての詳細情報は、Video for Windows SDKのDEV_KIT.TXT
- にリストされている"New Performance APIs"を参照してください。この
- SDKは94年秋のMSDNレベルIIから入手可能となります。
-
- 以上
-
- Video for Windowsチームより
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- Indeo, Pentium, Intel486はIntel Corporationの商標です。
- *その他のブランドおよび名称は一般に各社の商標または登録商標です。